陸上男子棒高跳びの沢野大地(39=富士通)が1日、都内で取材に応じた。新型コロナウイルスの感染防止のため、会見はテレビ電話によるもの。

前日31日に08年北京五輪の陸上男子400メートルリレー銀メダリストで、富士通のアドバイザーを務める塚原直貴氏(34)が新型コロナウイルスに感染したと富士通が発表した。

沢野は「同じ所属の仲間がコロナウイルスに感染してしまったことは残念ですし、塚原君の体調が不安なところ」。塚原氏は28日に三重県鈴鹿市内での講習会に講師として参加した2日後に、検査で陽性が確認された。沢野は「会社に問い合わせたところ、会社としては先方に何度も何度も確認して、対策を聞いた上で送り出したと聞いている。今後、絶対にこのようなことが起こらないように対策をさらに強化をしていただきたい」と話した。

富士通には東京五輪の男子マラソン代表の中村匠吾、男子50キロ競歩代表の鈴木雄介らが所属しているが、発症からさかのぼって2週間以内に塚原氏と所属選手との接触はなかった。沢野は「そういった現役の選手と関わりがなかったことは非常に安心をしています」と話した。