今季1500、3000メートルで日本記録を樹立した田中希実(21=豊田自動織機TC)が、21年に延期となった東京オリンピック(五輪)代表に内定した。トラック、フィールド種目では内定第1号となった。

15分05秒65を記録し、優勝。レース前時点で五輪参加標準記録(15分10秒00)を突破しており、五輪内定は優勝が条件だった。

<田中希実(たなか・のぞみ)>

◆生まれ 1999年(平11)9月4日、兵庫・小野市

◆経歴 小野南中3年時に全国中学校大会1500メートルで優勝。西脇工高を経て、同大1年だった18年のU20(20歳未満)世界選手権で3000メートル優勝。19年世界選手権5000メートル14位

◆日本記録 7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ深川大会3000メートルで8分41秒35。福士加代子の記録を18年ぶりに更新。8月のセイコー・ゴールデングランプリでは1500メートルで4分5秒27。小林祐梨子の記録を14年ぶりに更新

◆目標 800メートルから5000メートルまでを走れるマルチランナー

◆運動音痴 「球技はまずできないし、水泳を習っていた時期もあったけれど、速いわけでもない。すごい運動音痴」と説明。小学校高学年でも100メートル20秒台だったため「マラソン大会は活躍するけれど、運動会では活躍できない」

◆サイズ 153センチ、41キロ