山崎智也、奏恵さん(旧姓横西)夫妻の娘(山崎小葉音)や探偵ナイトスクープに出た少年(数原魁)など、11月にデビューする123期は話題が多い。9月に修了記念レースを取材したが、そこで取り上げられなかった卒業生もいた。

長崎支部の真鳥(まとり)康太(24)、章太(22)兄弟もその1人、いや1組だ。

ボート界にきょうだいレーサーは現役で53組。123期チャンプ・前原大道の姉もレーサー(前原哉)だ。しかし、同じ期となると少ない。山口修路、隆史(97期で双子)、吉田凌太朗、裕平(117期)くらい。きょうだいで同期は珍しい。

長崎県佐世保市出身の2人。先にボートレーサーを目指したのは兄の康太。小学生の時に大村でレースを見たのがきっかけだった。中学卒業後は働きながら養成所を受験した。合格したのは14回目。長くかかったが「諦めることはなかったです。どうしてもなりたかったので」と言い切った。

真鳥康太(左)章太の兄弟は11月に大村でデビューを迎える(撮影・栗原竑人)
真鳥康太(左)章太の兄弟は11月に大村でデビューを迎える(撮影・栗原竑人)

弟の章太は兄を追って、ボートレーサーの道を選択した。高校時代には卓球に打ち込み、全国大会に出場した経験もある。兄と同期になったことは「一緒に受かってうれしかった」という。訓練生活では「常に話し合えたし、遠慮なく言える。2人でカバーし合えた」と振り返った。

デビュー戦を前に、康太は「本番は緊張すると思うけど、今はわくわくしています」。章太は「早くレースを走りたいです」とその日を心待ちにしている。頑張れ、真鳥兄弟!

◆真鳥兄弟のあっせん予定 真鳥康太(大村・11月21~25日)、真鳥章太(大村・11月28日~12月2日)。