サガン鳥栖が調子を上げてきた。後半戦の初戦となった24日のアウェーの湘南戦で、クラブJ1最多得点記録となる6-0で大勝。FW小野裕二が3ゴールを挙げ、クラブでは13年のFW豊田陽平(現J2金沢)以来10年ぶり2人目のハットトリックを達成した。最近は4勝3分けと7戦負けなし。開幕戦で湘南にホームで1-5と大敗し、最下位スタートだったチームは8位まで順位を上げた。
その原動力は今季J2から「個人昇格」を果たした2人。山形から加入したDF山崎浩介(27)と、熊本から移籍のMF河原創(25)は開幕からフル出場を続ける。Jリーグ公認データ「J STATS」を見ても、この2人は総パス数、総走行距離でともに10傑入り。派手さはないかもしれないが、安定したプレーが光る。
山崎はセンターバックとして最終ラインを支え、シュートセーブ率でリーグ1位を記録するGK朴一圭との連係をさらに深める。元韓国代表DFファン・ソッコもケガから復帰して2試合連続フル出場。守備はさらに強固になりそうだ。
河原は総走行距離で個人トップを快走。昨季J2のアシスト王は今季ここまで得意のセットプレーからのアシストが1回にとどまっているが、それもチームとしての「伸びしろ」か。さらに試合を重ねていけば、その高精度のキックはチームの得点源になるはずだ。
こうした魅力的な選手がそろい、チームも上り調子にあるが、ホームゲームの入場者数は伸び悩んでいる。平均8922人は横浜FCに次ぐワースト2番目。前年の9358人からも減少し、今季J1の18チームで唯一、昨季からその人数を減らしている。
新型コロナウイルス感染拡大前の19年は平均1万5050人だった。リーグ全体で回復傾向にある中、次節は7月1日にホームで屈指の集客力を誇る浦和と対戦。チームが勝ち続ければ、サポーターも「駅スタ」に戻ってくるずだ。【石川秀和】
(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)







