サッカー現場発

微妙な判定残っても最後は“それがサッカーだ”

ルヴァン杯準々決勝から導入されるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)について、北海道コンサドーレ札幌の選手らに話を聞いた。8月31日リーグ第25節ヴィッセル神戸戦(3-2)を例に挙げてVAR導入を歓迎する選手が多かった。

札幌に敗れ肩を落とす神戸イレブン(2019年8月31日撮影)
札幌に敗れ肩を落とす神戸イレブン(2019年8月31日撮影)

「微妙な判定」は、勝者にとっても後味が良くない。同戦で後半7分に2点目を追加したFWジェイ(37)のゴール判定、1点リードの同45分、MF白井康介(25)の右手にボールが当たった場面でのノーハンド判定は、物議を醸した。札幌の選手からは「もしVARがあったら違った判定だったかもしれない」と、誤審を訴えるヴィッセル神戸の選手やサポーターの心情に理解を示す声もあった。判定に助けられたようにも見える彼らだって、判定が変わる可能性があっても、映像で確認した上での判定が可能だったならば、望んだのではないか。選手が批判されるのは、気の毒だと感じた。

VARが導入され、同戦のような騒ぎは減ると期待したい。それでも、判定に賛否は巻き起こるかもしれない。だから、MF早坂良太(33)の考えを支持したい。

「サッカーも人生と一緒。いい時もあれば、悪い時もある。僕はラグビーの『ノーサイドの精神』が好き。(両チームが)一緒にともに戦うというか。試合でのことは、その場で終わったことにすべき」。

もしかしたら「勝ったからそんなことを言える」という意見が挙がるかもしれない。だが、札幌だってこれまで判定に泣いた試合もあった。ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)がどんな状況に置かれても受け入れたように口にする言葉がある。「それがサッカーだ」。試合終了の笛が鳴ったら、敵も味方も関係なく、健闘をたたえ合いたい。【保坂果那】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)

◆保坂果那(ほさか・かな)1986年(昭61)10月31日、北海道札幌市生まれ。13年から高校野球などアマチュアスポーツを担当し、16年11月からプロ野球日本ハム担当。17年12月から北海道コンサドーレ札幌担当。

日刊スポーツのサッカー担当記者が取材現場の空気を熱く伝えます。

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