楽しては勝てない! 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が、ピッチ内外に厳しい管理体制を敷く。16日、東京・JFAハウスで2日連続のスタッフ会議を約2時間にわたり実施。特に情報漏れ防止の徹底を強調したという。霜田正浩強化担当技術委員長(48)は新監督について要求が厳しく、緻密だと明言。親善試合チュニジア戦(27日、大銀ド)、ウズベキスタン戦(31日、味スタ)に向けたメンバー発表を19日に控え、日本再建のため「ハリル流」を注入する。
「楽しては勝てない!」。3時間にわたるスタッフ会議で、ハリルホジッチ監督は繰り返した。来日から、わずか4日。時差ぼけや疲労の蓄積があるには違いないが、同席した霜田委員長は「細かく、緻密で要求は厳しいですね」と情熱的に動く新監督を表した。
2日間連続の会議の中で、最も強調したのはアルジェリア代表監督時代と同様に、情報漏れ防止、情報管理についての意思統一の徹底だった。さらに、選手の状態に関する情報の共有なども強く要求したという。日本協会の管理部門の事務方とも打ち合わせ、同委員長は「とにかくいろいろな話をした」と振り返った。
日本協会との交渉中に、指揮官が強調していた言葉は「勝利のためには完璧主義者でありたい」。14日にJ1東京-横浜戦でJ初視察をしたが、15日にはJ1の残る8試合を映像で全て確認するなど、言葉通り完璧を目指す姿があった。
アギーレ前監督も指導法や選手選考のこだわりはあった。ただ、合宿中の食事や練習時間帯などの基本的な流れや、練習場の設備上の理由で練習時間を早く設定せざるを得ない場合、それらを柔軟に受け入れた。ハリルホジッチ監督は来日早々でまだ手探りではあるものの、霜田委員長は「いろいろなことをコントロールしたいようなので、要求は事細かく、それに日本人スタッフは応えていく感じですね」と明かした。
19日には今月下旬の親善試合2試合に向けた日本代表メンバー発表が行われる。17日のACL、18日のACLとナビスコ杯の視察は行わないが、その分の時間は選手の映像チェックに割く予定だ。30人を超える異例の人数の招集が見込まれるメンバーは「ある程度、監督の色が出ると思います」(同委員長)と言う。
6月に始まるW杯アジア2次予選、16年秋から開始予定のW杯最終予選、そして18年W杯ロシア大会。これらを3クールに分け、若手を含めた現有戦力との選手入れ替えも視野に入れるため、世代別代表もチェックする。5月中旬には当初の予定通り国内組限定の短期合宿も行う見込み。「ハリル流」に日本代表を染め、「W杯ロシア大会に出るだけでなく、1次リーグを突破して決勝トーナメントに進みたい」という目標を達成する。【菅家大輔】

