日本代表は10日、W杯アジア最終予選オーストラリア戦(11日、アウェー)に向けメルボルンにある試合会場で非公開調整をこなした。海辺にあるスタジアムは気温9度。冷たい風が吹き、真冬のような寒さに包まれた。

 W杯出場を争う最大のライバルとの大一番に向けて、MF香川真司(27=ドルトムント)は「(相手は)このグループリーグの中でベストのチーム。大事な試合になると思っている。(日本に)けが人が出ましたけど、今いるメンバーを信じている。何もネガティブな要素はない」と強気に話した。

 MF山口の劇的弾で日本が辛勝した6日イラク戦で、香川は出番なしに終わっている。所属のドルトムントでも出場機会が減っており、オーストラリア戦は復調への第1歩になる。

 香川は「動きに変化を加えながらやらないと、高いポゼッションができない。ショートカウンターも含めて、ボールを奪った後がカギになると思う」と語った。

 日本は現在、上位2カ国がW杯出場権を得る最終予選B組で4位。首位オーストラリアとは勝ち点1差で、サウジアラビア、UAEを含む4カ国がひしめく混戦。日本がオーストラリアに勝てば一気に状況が好転する一方で、負ければW杯出場に暗雲が漂う。