W杯ロシア大会出場をすでに決めている日本代表のハリルホジッチ監督(65)や国内組の選手らは6日、アジア最終予選の最終節サウジアラビア戦(5日)が行われたジッダから、羽田空港に午後10時半すぎ着の航空機で帰国した。到着ロビーには約300人のファンや到着客が待ち受けたが、負けての帰国ということもあり、指揮官は無言、無表情で迎えの車に乗り込んだ。

 日本協会の田嶋幸三会長(59)は、W杯に向けた強化の進め方などを「来週か、遅くても今月中には監督と(技術委員長の)西野さんを交えてミーティングをしたい」との意向。親族の体調不良の問題が明らかになった指揮官の今後の予定に関しては「そのことは、まだちゃんと確認できていない」。サウジアラビアには0-1で敗れたものの「結果は残念だったけれど、モチベーションなど難しい試合だったと思う。6万人の男たちが叫ぶ試合は(あまり)ない。若い選手にとっては、この経験は大きい」と収穫も挙げた。

 西野技術委員長(62)は、10月6日のニュージーランド戦(豊田ス)、同10日のハイチ戦(日産ス)が決まり「サウジ戦がW杯への第1戦との位置づけなので、格下ではあるが2戦、3戦だと考えたい」と話した。ハリルホジッチ監督の続投にも「そう思っています」とあらためて意向を示した。