日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が5日、東京・JFAハウスにコーチらを集め、今年初のスタッフ会議を行った。

 2日に約2カ月ぶりに再来日したばかり。マリ、ウクライナと戦う今月のベルギー遠征のメンバー選考に着手した。

 会議後に取材対応。冒頭、代表から外れているパチューカのMF本田圭佑(31)についての質問には「本田も代表候補の1人、ずっとチェックしています。今日(トルーカ戦)は技術的な問題で見られなかったが、すべての試合を見ている。そして、代表に値すると思えば彼だけでなく、どの選手も呼ぶ」と答えた。 ベルギー遠征の先にある、注目のW杯メンバー23人の選考について、検討しているW杯最終メンバーの2段階選考案にも初めて言及した。「外れるのはカズ、三浦カズ」級の20年ぶりのサプライズが巻き起こる可能性がある。

 このプランについて質問され「状況によってはW杯に連れて行くか分からない選手を含め、大きなグループで呼ぶ」とした。

 日本中が注目することになる選考については、次のように胸の内を語った。

 「(最後の決断は)監督にとってつらい時です。競技面のみを考えて決めたい。感情で揺れず、チームに必要な選手を選択する。いろんな基準があるが、23人のランキングを作って、上から23人を連れて行くのではない。

 選手にとっては、もしかしたらスタメンでなければ行かないという選手もいるでしょう。スタメンじゃなくても競争してやっていきますよと伝えても、その状況が受け入れられない選手は、初戦の前に問題を起こし始めます。

 4年間、そのことも考えている。毎年考えることが増えているが…。みなさん(報道陣)は感情で動いて、お気に入りの選手がいるようですが、私は違う。

 (1次リーグで対戦する)コロンビア、セネガル、ポーランドを見て、何が必要か分かってきている状態です」

 頑固な指揮官は、23人の組み合わせの最適解を、最後の最後まで非情に徹し、探し続ける。