日本は2-3でパラグアイに惜敗した。帯広市出身のGK関口優志(28=名古屋)札幌市出身のFP室田祐希(27=町田)の道産子2選手がともに出場し、地元ファンを沸かせるプレーを披露。試合終了直前に勝ち越し点を許したが、前回ワールドカップ(W杯)8強の強豪に一歩も引かない戦いを見せた。

今季Fリーグベスト5の関口は先発し、国際Aマッチ50試合出場を達成。前半3分までに2失点も、その後は積極的に前に飛び出し相手のシュートをはじき返した。室田は持ち味の縦の突破力を見せてチャンスを演出。前半17分には右クロスをワンタッチから強烈なシュートを放った。ゴールには結びつかなかったが存在感を示した。

地元での国際試合で意地を見せた。関口は7年間、室田は5年間、この会場をホームとするエスポラーダ北海道に在籍した。それぞれ移籍した道外のチームで成長し、現在はガルシア監督(45)から中心選手として信頼されている。

今秋にはリトアニアでW杯が開催される。26日から開幕予定だった予選を兼ねたアジア選手権は新型コロナウイルスの感染拡大で延期。今回の強豪との貴重な一戦を糧に、2大会ぶりのW杯切符をつかみにいく。【西塚祐司】