【ウォルフスブルク(ドイツ)=岡崎悠利】サッカー日本代表(FIFAランキング20位)がドイツ代表(同15位)と対戦し、FIFAワールドカップ(W杯)優勝経験国に対しては日本史上初となる2連勝を成し遂げた。

昨年11月のW杯カタール大会1次リーグ初戦に続く4-1で返り討ちにした。伊東純也、上田綺世、浅野拓磨、田中碧が決めた。途中出場の久保建英も2アシストした。

森保一監督(55)は「選手もスタッフも厳しい試合になると覚悟した上で準備を日々やってこられて良かった。高い目標を持ちながらチームを積み上げていること、準備期間の中でやれたこと、勝利は別としてチャレンジできたことがすごく良かったかなと思います」と納得した。

先発はGKに大迫敬介、DFラインは左から伊藤洋輝、板倉滉、冨安健洋、菅原由勢。2ボランチはリバプール遠藤航と守田英正が組んだ。2列目は右に伊東純也が入り、トップ下に鎌田大地、左に三笘薫。1トップに上田綺世を置く4-2-3-1の陣形でスタートした。

開始から出足鋭いプレスとコンパクトな守備で、ドイツの攻め上がりを許さない。完全敵地でペースを握ると、前半11分に伊東がいきなり先制した。菅原の右からの高速クロスにニアサイドへ走り込み、レアル・マドリードDFリュディガーの鼻先で合わせ、右足ワンタッチで流し込んだ。

その8分後にドイツFWサネに同点弾を許したが、わずか3分後の22分に上田のゴールで勝ち越した。

再び菅原の右クロスに伊東が右足で合わせる。これはミートできず、こぼれたが、そのボールを上田が左足ダイレクトで合わせた。急にボールが来ても決める嗅覚にSNSも興奮となった。

ドイツは自国で、まだサポーターが格下と見ているだろう日本を相手に、連敗など許されない。その中で反対に森保ジャパンが、リードだけでなく複数回の決定機を決め切る展開となった。センターバックでは初の先発コンビ結成となった冨安と板倉も奮戦。前半終了時には、スタジアム内にドイツ代表に対する猛烈なブーイングが響く異様な空気に包まれた。

後半に入ると、さらにチャレンジした。守備時に三笘がウイングバックに下がる3バックに布陣を変更。前半、右サイドから攻め込んできたサネを抑えにかかった。13分には上田に代えてFW浅野拓磨、鎌田に代えてDF谷口彰悟を投入。昨冬W杯で決勝点を挙げたジャガーも登場した。20分には、その浅野がロングパスに抜け出して1対1の決定機。GKテアステーゲンの好セーブに防がれたものの、ゴールに迫り続けた。

28分には、ドイツで現役最多122試合目の出場となったFWミュラーが送り込まれたが、日本が追加点を許さず。後半終了間際には浅野、田中碧が追加点。久保建英の2アシストだった。W杯で「ドーハの歓喜」と呼ばれた歴史的金星を挙げた日本が、今度は敵地でW杯優勝4度の強豪に真っ向勝負を挑み、勝ち切った。W杯制覇国からの連勝は日本サッカー史上初の快挙となった。

森保監督「3バックだけでなく可変で、難しい戦術変更の中でも選手たちがこなしてくれたと思います。いい守備からいい攻撃を忘れることなく、守備の強度を高くやってくれました。日本で応援してくださった皆さん、早朝からの応援が力になりました。スタジアムの日本の皆さんとも喜びを共有できてうれしいです」

伊東「(菅原)由勢からニアにボール来るかなと思って、うまく触ってゴールになって良かったと思います。うまく連携の中から裏に抜け出してクロスに行く場面が多かった」

上田「はね返りを詰めた形でしたけど、常に準備していたので取れたゴールだと思います。もう2つ自分なりに決めなければいけない場面があったので課題はありましたけど、初めて日本代表に貢献できたんじゃないかなと思います、多少」

冨安「まずはしっかりと勝てたことは大きいですし、ゲームをうまく進める。追加点は取りに行くよ、という指示は森保さんから出ていたので、後半3点目、4点目も取れて、狙い通りの戦いはできたんじゃないかなと思います。W杯とは違った勝利。次につながる。もっともっと期待してほしいですし、次の3年後のW杯でベスト8の壁を破っていきたい」

【動画】菅原由勢のクロスに伊東純也! 繊細なワンタッチでニアに決めきる!日本先制