C組首位のイラン(FIFAランキング21位)がPK戦の末にB組3位のシリア(同91位)を退け、日本が待つ準々決勝へ駒を進めた。東西アジアの盟主同士が4強を懸けて日本時間3日午後8時30分から激突する。
延長戦でも決着つかず、もつれ込んだPK合戦を5-3で制したイランは、アズムン(29=ローマ)タレミ(31=ポルト)の両FWが強力2トップを形成する中東の最強国。前半34分、そのタレミが自ら得たPKを決めてイランが先制した。ところが後半19分、シリアの絶妙な裏抜けにアジア最高GKアリレザ・ベイランバンド(31)が体を張って対応した結果、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を経てPKを与える。同点に追いつかれた。
さらに同ロスタイム、タレミが相手を不用意に倒し、この日2枚目のイエローカードを受けて退場。10人で延長戦を戦うことを強いられた。
1人少ない中で何とか耐えしのぎ、PK戦ではベイランバンドがシリアの2人目をストップ。キッカーは5人全員が決めた。
一方で死闘の代償として、ダブルエースの一角が日本戦は出場停止となった。中2日で迎える準々決勝に向けて120分間を戦い抜き、体力も消耗。イエローカード8枚、レッド1枚が飛び交う大乱戦。日本に追い風が吹く展開となった。
タレミが涙を流しながら見守ったPK戦こそものにはしたが、心身がすり減る一戦となった。
イランのFIFAランキングは日本(17位)に次ぐ今大会2番手。22年のFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会以降、翌23年3月から公式戦16試合で14勝2分けの無敗を誇っている。ロシア、ウズベキスタンと引き分けた他は全勝で、アズムンやベイランバンドら攻守にアジアを代表する選手がそろう。
日本は前回19年UAE大会でもイランと対戦し、準決勝で3-0の快勝を収めた。当時もアジア最強と恐れられ、日本戦までの5試合を全て完封して勝ち上がっていたが、FW大迫勇也の2発とMF原口元気の得点で破っていた。今回は1つ前の準々決勝で早くも顔を合わせることになった。

