日本サッカー協会(JFA)は16日、元日本代表の中村俊輔氏(47)が日本代表の新コーチに就任すると発表した。

25年シーズン限りでJ2横浜FCのコーチを退任した中村氏は、解説業などを務めていた。JFAとしては、フリーになったタイミングから継続して接触してきたが、4月初旬に森保一監督率いる日本代表入閣が決まった。中村コーチはJFAを通じて「このたび、スタッフの一員として日本代表コーチを務めさせていただくことになりました」と報告。「ワールドカップ本大会を目前に控えた重要な時期に自身が加わることによる影響について慎重に考えましたが、森保監督から熱く力強いお言葉をいただき、お引き受けする決意をいたしました。世界で戦う日本代表選手たちと志を同じにし、チームが掲げる目標の達成に貢献できるよう努めてまいります」とコメントした。

現役時代、日本代表で10番を背負い、卓越した技術と戦術眼で活躍した中村氏は、精度の高い世界クラスの左足が何よりの武器だった。直接狙うFKやCKなどセットプレーで日本を勝利に導いてきた。ワールドカップ(W杯)北中米大会前に、セットプレー面でさらなるレベルアップのために、「大型補強」が実現した形だ。

桐光学園から横浜マリノス入りした中村氏は、「黄金の左足」を武器に98年に日本代表入り。02年の日韓大会はメンバー入りを逃したが、同年移籍したセリエAレッジーナで活躍すると、スコットランド1部セルティックではリーグ最優秀選手(MVP)にも選出されるなどした。

W杯には06年ドイツ大会、10年南アフリカ大会に出場した。

セルティック後はスペイン1部エスパニョールへ挑戦し、10年から横浜F・マリノスで国内復帰。ジュビロ磐田を経て22年シーズン限りでJ2横浜FCで現役を引退した。その後は同クラブでコーチを務めていたが、昨季限りで退任していた。25年に最上位にあたる、JFA Proライセンスを取得済み。

現在の日本代表は、森保一監督の下で、名波浩コーチと前田遼一コーチが主に攻撃を、斉藤俊秀コーチ、長谷部誠コーチが主に守備、下田崇GKコーチがGKを担当している。