モンテディオを変える-。J2京都から期限付きでJ2山形に移籍した元日本代表FW大黒将志(35)が2日、NDソフトスタジアム山形で新加入会見を行った。具体的な数字こそ挙げなかったが、山形初のW杯経験者として、多くのゴールで勝利に貢献することを宣言。昨季、得点力不足が響いてJ1最下位の年間18位と、降格の憂き目に遭ったチームの救世主として、大きな期待を背負う。
J1復帰の切り札の自覚だ。大黒が自信たっぷりに言ってのけた。「スペースを突いて相手の急所をつければ、いけると思う」。ディエゴ、ディエゴローザ、林と3人のFWとはタイプが違う。DFの裏に飛び出したり、ボールを保持しながらマーカーやスペースを見つけ出す能力。06年W杯ドイツ大会などに出場した元日本代表は、間違いなく山形の攻撃力アップの一翼を担う。
昨季J1・34試合で、山形の24得点は18チーム中ワースト。それがJ2降格の大きな要因になった。だからこそ石崎監督はゴールを求める。「素晴らしい得点感覚がある。得点を期待したい」。この日県内で今季初めて行われた練習では、5月で36歳になるとは思えないほど、軽快にボールを追った。ミニゲームでは積極的にシュートを打った。
J1、J2計249勝を誇る石崎監督の存在が、移籍を決断させた。「岡田(武史)さん、西野(朗)さんのように、日本を代表するような監督のもとでできるのは楽しい」。昨年は京都でリーグ戦40試合16得点の成績を残した。だが、さらなる輝きを放つため新たな挑戦を選んだ。
フランスのグルノーブル、イタリア・セリエAトリノなど海外3クラブを経験した。99年G大阪でプロデビューし、山形で11クラブ目。会見に同席した石井テクニカルダイレクターは「厳しい環境でやっている。たくましさも持っている。チームにいい影響を」と、プレーだけでなく精神的支柱としての期待もかける。
「毎年聞かれるけど、具体的に言っていない。なるべく多く取る」とゴール量産を宣言。出場可能となる6日のアウェー愛媛戦の先発は微妙だが「いつ使ってもらってもいいように。まだ4日ある」と臨戦態勢を整える。1年でのJ1復帰の使命を背負い、いよいよ動きだす。【久野朗】



