湘南は残留が遠のく、痛すぎる敗戦となった。残留を争う福岡に0-2。泥沼の10連敗で、年間順位も最下位に転落した。残留圏の15位新潟とは勝ち点差8で、残り試合は5となった。

 悲劇は開始34秒で起こった。MF三門に右サイドからクロスを上げられると、競りにいったMF下田の左手にボールが直撃。ハンドの判定で、不運な形でPKを献上した。それを決められて先制点を許した。試合開始早々に、追う立場となると、同15分にも追加点を奪われた。攻撃陣も決定機を作ったが、ゴールは割れなかった。曹監督は「勝ち点1も取れなかった責任は全部自分にあると思ってます」と責任を背負った。残留への道は険しくなったが「謝って済むなら、監督はいてもいなくても同じ」と、最後まで諦めない姿勢を強調した。

 試合後、大きな衝突には発展しなかったが、ゴール裏のサポーターからは選手や監督に向かって、結果が伴わないことへの不満の声が飛んだ。曹監督は「サポーターから厳しい言葉をもらった。エネルギーにしてやらないといけない」と話した。