Ｇ大阪が８強入りを決めた。主力を「温存」したＪ２清水相手に延長戦で苦しみながらも勝ちきった。途中出場のＦＷ長沢駿（２８）が値千金の決勝点。昨季途中まで所属した古巣相手への１発に「エスパへの感謝の気持ちがあった。かなり気持ちは入っていた。個人的な気持ちの中で点が取りたかったので、良かった」と笑みがこぼれた。

　Ｊ１のリーグ終盤には右かかと痛を発症。ラスト２試合には出場できず、古巣との対戦が決まっていたこの日の天皇杯に照準を合わせていた。公式戦８試合ぶりの得点となり「なかなか点も取れていなかった。自分のプレーができていなかった。決めきることができて良かった」。長谷川監督も「長沢は古巣相手に気合が入っていた。難しい試合の中、決めてくれたのはチームにとって良いこと」と称賛した。

　目指すは史上初の３連覇。まずは価値ある１勝を手にした。