ジュビロ磐田が敵地・横浜F・マリノス戦で08年6月以来の勝利を挙げたが、後味の悪い試合となった。3-1の後半35分、DFギレルメがこの日2枚目の警告を受けて退場。興奮したギレルメは、横浜MF喜田を左足で蹴る行為に及んだ。鈴木コーチに連れられピッチを出たが、怒りは収まらず。さらに横浜のスタッフを左手で殴り、最後はチームスタッフ数人に左右から押さえられながら退場した。スタジアムは試合再開までの約10分間、異様な空気に包まれた。

 試合後、喜田に直接謝罪に行った名波監督は、会見でも謝罪。第一声でギレルメが起こした一連の行為に触れ「スポーツ選手としてあるまじき行為を試合中にした。これはチームを預かる身として、マリノスの選手、サポーター、関係各位の皆様。それからジュビロに関わる全ての皆様に、おわび申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした」と深く頭を下げた。