J1北海道コンサドーレ札幌は12日、第2次キャンプ地の沖縄から開幕前最後のキャンプ地の熊本入りした。

ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)は熊本キャンプでのテーマに「細かな戦術的確認と精度を求めるトレーニングをしていく」と掲げる。23日湘南戦(BMWス)へ、万全を整える。

タイ、沖縄でのキャンプを終え、最終調整の地に入った。1月14日のキャンプインから約1カ月。沖縄では、ボールを失った後の切り替えに重点を置いて取り組んだ日があった。繰り返した分、動きは選手の体に染み込ませられたため、熊本ではトレーニングの強度は落として、より説明の時間を増やしていくという。「頭がフレッシュな状態で臨んだ方が理解しやすい。非常に速い判断が求められる」。選手の取り組みに「よくやるべきことをやってくれている。ハードなトレーニングのなかで気持ち的にも肉体的にも疲れがたまってきているが、及第点を与えていい」と評価している。

指揮官の頭の中には、すでに開幕スタメンは固まりつつある。「新シーズンがスタートする時に『全員が横一線、全員にチャンスがある』と言うのは多くの指導者がつくうそ。どの監督も頭の中に自分の構想があって、このくらいの時期になれば、誰がスタートで出るか頭に入っている」と、ほぼ決めていることを示唆した。開幕まで残り実戦1試合でリハーサルし、総仕上げを行う。【保坂果那】