年末年始開催の全国大会に臨んだ青森山田高校サッカー部、ラグビー部、陸上部が16日、同校体育館で活動報告会を行った。

全国高校サッカー選手権で2年連続3度目の優勝を目指したサッカー部は、決勝で静岡学園と対戦。前半を2-1で折り返すも、後半に逆転を許し2-3で惜しくも準優勝に終わった。MF武田英寿主将(3年)が「たくさんの応援ありがとうございました。この負けをムダにすることなく、これからの人生に生かし努力していきたい」と集まった約1400人の中高の全校生徒、教職員に感謝を伝えた。生徒会長の工藤伶虹(れいな)さんは「後輩は先輩の背中を見て育ちます。皆さんが流した涙は、決してムダではないことを証明してくれるはずです」と今後の躍進に期待した。

新チームは、18日から練習がスタート。25日に開幕する東北高校新人サッカー選手権(福島・いわき市)が初の公式戦となる。武田主将は「1、2年生のメンバーが多く、悔しい思いをしていると思う。新チームになっても、周りに(悔しさを)伝えて来年は絶対に優勝してほしい」と後輩に優勝を託した。選手権決勝で先制ゴールのDF藤原優大(2年)は「スタンドにいた人を含め、悔しさを忘れずにインターハイ、プレミアリーグ、選手権の3冠奪取を目指して頑張りたい」と目標を掲げた。高校王座奪還に向け、極寒の青森の地から熾烈(しれつ)なレギュラー争いが新たにスタートする。【相沢孔志】