コンサドーレ札幌がタイ代表GKカウィン・タムサチャナン(30)獲得に動いている。7日、三上大勝GM(48)が交渉中であることを認めた。現在はベルギー2部ルーベン所属だが、母国タイでは期限付き移籍で札幌加入決定の報道も流れた。タイ代表からは司令塔MFチャナティップ(26)に続き、守護神の札幌入りが秒読み段階になってきた。

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札幌は今季4人目のGKとして、タイ代表GKカウィンに白羽の矢を立てた。三上GMは「条件提示はしています」と認め「チームとしても好意的な交渉を重ねているのは事実」と続けた。17年に獲得したチャナティップ視察の際、カウィンのプレーも注視しており「パワーやシュートストップは非常におもしろい素材。足もともしっかりしているイメージ」という。7日現在、双方が条件面の確認、詰めを行っており、交渉は最終段階と見られる。

18年からベルギー2部ルーベンに所属するカウィンは182センチ、79キロの30歳。前所属タイ1部ムアントンでは、チャナティップとチームメートだった。タイ代表でも64試合に出場しているベテランで、西野朗監督(64)就任後も招集されている。欧州クラブ在籍ということもあり母国タイでは注目度が高く、期限付き移籍で札幌入り決定と断定されるなど、報道が過熱している。

札幌には、守護神を補強しなければならない事情もある。今季はGKク、菅野、阿波加の3人が在籍するが、阿波加は1月のタイキャンプで左膝を痛めて離脱中。来季加入が内定している中野小次郎(法大3年)が沖縄キャンプに参加しているが、シーズンを通してのチーム同行はできない。クが韓国の兵役の関係で今季でクラブを離れる可能性もあり、カウィンには来季正GK候補としての期待もかかる。