山形FW大槻 昨季チーム得点王が新エースの自覚

  • 明るいムードでランニングする山田主将(中央)ら山形の選手たち(撮影・野上伸悟)

J2モンテディオ山形は17日、千葉・市原で第3次キャンプをスタートさせた。5日後に迫ったアウェー、ジュビロ磐田との開幕戦(23日午後2時、ヤマハスタジアム)に向け、調整もカウントダウンに突入。昨季加入1年目でチーム最多のリーグ戦12ゴールを奪ったFW大槻周平(30)がリベンジに燃える。昨年12月、徳島ヴォルティスとのJ1参入プレーオフ2回戦は負傷のため欠場。不完全燃焼に終わったレフティーが、新エースの自覚を胸にJ1昇格に再チャレンジする。

山形での2年目のシーズン、大槻の表情には余裕と自信が漂う。石丸新監督のもと1月14日に静岡・御前崎で1次キャンプがスタート。2次の鹿児島を経て、仕上げの直前キャンプを迎えた。「監督が代わって、戦術を浸透させるのに最初は時間がかかりましたけど、選手も理解を深めてきたので、いい状態だと思います」と確かな手応えを感じつつ、開幕を迎える。

J1ヴィッセル神戸から移籍した昨季は、序盤こそ戦術への順応に時間がかかったが、8節の東京ヴェルディ戦で初ゴールを奪うと、その後はコンスタントに得点を重ねた。前半戦はシャドーで起用されることが多かったが、後半戦は1トップに定着。守備でも前線からのプレスで献身的な働きを見せた。終わってみればチーム得点王。J1での5シーズンも含め、38試合出場、12得点はともにキャリアハイだった。

それでも全く満足はしていない。戦わずしてシーズンを終えた屈辱を忘れない。6位でJ1参入プレーオフに進み、1回戦で大宮アルディージャに勝利。しかし、続く徳島戦は右ふくらはぎの肉離れで無念の欠場となった。「J1に上げるためにやってきたのに、不本意な終わり方だった。悔しさを晴らすためにも、山形でやると決めた」と残留を決断した。

攻撃陣ではMF坂元(セレッソ大阪)、井出(東京V)に加えFWバイアーノらが移籍。元U-21、23ブラジル代表FWアラウージョ(26)が加わったが開幕に間に合うかは微妙なだけに大槻にかかる期待は大きい。「12得点は自信にはなりましたが、もっと取れた。簡単なところでもっと確実に決めないと」。向上心とともにゴールを積み重ね、J1昇格をつかみにいく。【野上伸悟】