札幌「地域のため」J中断期間に社会貢献活動実施へ

  • ボール回しを行う札幌の選手ら(撮影・保坂果那)

北海道コンサドーレ札幌がホームタウンのために動く。札幌・宮の沢で練習を行った4日、野々村芳和社長(47)が、選手を集めてミーティングを行った。公式戦再開が白紙になったことを受け、延びた中断期間で、社会貢献活動に乗り出す方針を確認した。

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野々村社長は練習前、クラブハウス内に選手を集めて、語った。「もちろんサッカーでいいプレーを見せるのも大事だけど、まずクラブとして、この地域のために社会に貢献できるような活動を、この1カ月ないし休みの間、トレーニングと同じくらいの量をみんなでやっていこう」。3日にJリーグが公式戦再開の延期を決め、日程は白紙に。延びた中断期間を、社会貢献活動に充てる考えだ。

具体的な活動内容は今後決めていくが、サッカー教室やボランティア活動などに取り組む可能性がある。クラブは、北海道に緊急事態宣言が出された2月末、地元自治体や教育委員会へ、協力の申し出をしている。休校中だった子どもたちが体を動かせる場の提供や、アカデミースタッフらの運動サポートなどを準備。実現はしなかったが、同社長は「同じようなことをもしかしたら選手がやっていくかもしれない。必要とされることがあるなら、ボランティア活動でもなんでもみんなでやっていく」。ホームタウン北海道のために、一肌脱ぐ。

選手からも歓迎の声が上がった。選手会長のMF荒野は「北海道、日本全体が厳しい時は、チームとして助け合わなければ。そういう時に団結できて、『いいチームだ』と再確認できる機会」と、ピッチを飛び出した活動に前向きだ。

この日は、今後のチームスケジュールについても話し合われた。長期オフを設ける選択肢もあったが、「いつ(試合が)始まってもいいように準備しておこうっていうスタンス」(同社長)。ペトロビッチ監督は2勤1休を提案したが、選手は3勤以上を希望したという。先が見えない不安な中でも、札幌は練習にも地域貢献活動にも力を入れ、今できることを続けていく。【保坂果那】