期待の18歳のJデビュー、ワンチャンあるか!? 来季北海道コンサドーレ札幌への加入が内定している国見3年のFW中島大嘉(18)が10日、札幌・宮の沢でのチーム練習に初めて参加した。30日まで約3週間の帯同期間で、「ワンチャン狙って来ました」とJリーグ初出場を目標に掲げる。

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若き新戦力が、さっそくプロの世界を肌で感じた。加入内定発表前の先月に練習と試合を見学して以来、人生2度目の来札。チームの練習着を身にまとい、仲間として初めて一緒にトレーニングを行った。ウオーミングアップのボール回しでは、FW菅に2度股を抜かれ「やっぱプロはすごいなって思った」。一緒に練習に参加するスタッフの技術にもうなり「うますぎて、なんやねんって思って、ちょっとびっくりした。頑張らなあかんなって思った」と、より士気を高めた。

「お客さん気分じゃダメ」と、もちろん感動ばかりしていられない。今回の練習参加は約3週間。笑顔で「ワンチャン狙って来ました」と、この期間でのJリーグデビューへの思いを明かした。すでに特別指定選手に登録済みで、試合の出場は可能。「厳しい世界なのでわからないけど」と理解した上で、試合ラスト10分での投入を思い描く。もしその機会が得られれば、チームの力になれる自信がある。そのためにも「練習でアピールできたら」と気合を入れる。

多くの収穫を手にするつもりだ。チーム最年長38歳FWジェイのポストプレーに「それを収めるんやって場面が多い。どんどん盗んでいかないといけない」。自身の両親と同い年の現役選手に尊敬の念を持ち、弟子入りを志願する。「毎日練習にしっかり集中して吸収できる部分を吸収し、成長して国見に帰って自分の力で全国に連れて行けるくらいの選手になる」。やる気に満ちた高校生ストライカーに注目だ。【保坂果那】