神戸弘陵MF松井が岡ちゃん今治入り「成長できる」

高校サッカーの名門・神戸弘陵のMF松井治輝(3年)が、J3のFC今治に入団することが27日、発表された。

元日本代表監督の岡田武史氏(64)がオーナーを務めるクラブで、将来の日本代表を目指し、四国・愛媛でプロ生活をスタートさせることになった。

169センチ、60キロの松井は左利きのボランチとして、神戸弘陵2年時から主力級の存在となり、ベスト16に進んだ昨年度の全国高校選手権に出場した。現在は最後の全国を目指し、兵庫県大会でベスト8まで勝ち進んでいる。

オファーをくれた今治には、10月上旬に練習参加して入団を決意した。J3とはいえ、元日本代表の41歳MF橋本英郎、同じくDF駒野友一が主力としてプレーしている。

「チームの雰囲気、そして地元の人々がクラブを応援し、支えてくれているのが分かった。大きく成長できる環境がそろっていた。岡田さんがオーナーで、高いレベルを目指しているクラブと思った」と言う松井は「僕の武器はパス。見ている人を楽しませるような、豊富なアイデアで勝負したい」と意気込む。

神戸弘陵の谷純一監督(47)は、ポジションこそ違うが、同校OBの柏レイソルMF江坂任(28)と比較し「素材は江坂級。相手を見て、プレーの判断ができる能力は共通している」と太鼓判を押す。高い技術をベースにパスセンスに優れ、「あとは局面で、より闘える選手になってほしい」という。

10月24日、神戸市北区の同校で今治と仮契約を結んだ。同席した今治の強化担当・小原章吾氏(37)は「元々攻撃力には定評があり、さらに今夏、守備力が向上した。将来の日本代表へ成長できるよう、クラブとしてサポートしたい」と、好素材の入団を喜ぶ。

兵庫・西宮市生まれの松井の名前は「治輝(はるき)」。小説家村上春樹の熱狂的なファンが「ハルキスト」と呼ばれるように、谷監督も「僕は松井のハルキスト1号。プロで頑張ってほしい」とエールを送る。全国的には無名の松井が、岡田オーナーの今治でどう成長していくのか楽しみだ。【横田和幸】

◆松井治輝(まつい・はるき)2002年(平14)4月12日、兵庫・西宮市生まれ。津門(つと)小、今津中から神戸弘陵へ進学。西宮SSに所属した中学時代からボランチを務める。サッカーを含めてすべて左利き。169センチ、60キロ。父亮夫(あきお)さん(49)母美香さん(49)。