アルビレックス新潟はホームで栃木SCと対戦し2-2で引き分けた。1-2の後半ロスタイムに途中出場のシルビーニョが同点とした。終始ボール保持率を高め押し気味に試合を進めると、前半41分にMF中島元彦が先制点。後半の立ち上がりに集中力を欠き、たて続けに2得点され逆転されるも、なんとか同点に追いついた。次節はアウェーで松本山雅FCと対戦する。

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中島がパワーを持ってゴール前に滑り込んだ。0-0の前半41分、DF田上大地の右からの低いクロスに

スライディングで飛び込み、右足でコースを変えた。10試合ぶりの今季5得点目は貴重な先制点となった。後半相手に試合をひっくり返されたが、ロスタイムにシルビーニョの同点弾でなんとか3連敗は免れた。

序盤は中盤でのパスミスが重なり相手に押し込まれる時間が続いた。徐々にボール支配率を上げ攻撃のペースをつかむと27分、DF舞行龍ジェームズの最終ラインからの縦パスに抜け出したFW矢村健がシュート。その後もセットプレーから立て続けにゴールに迫った。

直近2試合で無得点が続いていたチームは、11月4日のアウェー・モンテディオ山形戦以来、前半に得点を奪った。前節に続き、本職ではないボランチで出場した主将の堀米悠斗は試合前日、「分厚い攻撃を仕掛けるためには、意外性や思い切りのいいプレーも大切だが、チームとして勝負のパスを出すタイミングの共有も大切」と話していた。先制点のシーンはその言葉通り、ゴール前で相手DF陣を左右に揺さぶって生まれたゴールだった。後半も途中出場のDF荻原拓也の突破や左クロスから好機はつくり出した。次節は敵地での一戦。来季につながる戦いをみせる。【小林忠】