ヴィッセル神戸三浦淳寛監督(46)が18日、オンライン会見に臨み、右太ももの手術で全治4カ月の診断を受けた主将のMFアンドレス・イニエスタ(36)の状態を説明した。

「手術は成功していて、初めに考えていた状況よりはいいと聞いている。当然ながら手術の後は不安はあるが、彼にはメンタルも体も、もっともっと強くなって復帰してくれることを願っていると伝えた。彼も同じ考えです」

イニエスタは、ドーハで開催されたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に神戸のメンバーで出場し、試合で「右大腿(だいたい)直筋近位部腱(けん)断裂」の大けがをして、15日にスペインで手術していた。右太ももの脚の付け根に近い腱が断裂し、現在も母国で入院中だ。

故障が決定的となった10日のACL準々決勝水原(韓国)戦での途中出場に関し、三浦監督は「本人は脚の状況をある程度分かった上で、神戸の勝つ確率を上げるために途中出場を志願してきたし、そういった主将の思いを感じ取ることができた。18年から神戸に入団して(アジアNO・1を目指す)プロジェクトに賛同してくれた、強い思いが私には伝わってきた」と、世界スターの神戸への貢献に感謝した。

全治4カ月のため、来年2月開幕のJリーグには間に合わない。診断通りでいけば、4月の復帰になる。環境が整えば、スペインから日本に戻ってリハビリに入るという。【横田和幸】