コンサドーレ札幌は29日、アウェー柏戦(三協F)に臨む。28日は札幌・宮の沢で前日練習を行い、メンバーは移動した。FW菅大輝(22)が今季初得点に燃えている。14試合出場でまだ無得点。「まだアシスト1。次は何としても、しっかり数字で残る結果を出して、チームに貢献したい」と意気込んだ。

前節26日鳥栖戦(0△0)では後半10分、利き足とは逆の右足からのシュートでゴールネットを揺らした。だがVARの結果、手前のパスがオフサイドと判定されてノーゴールとなった。「しっかり捉えることが出来た」と、本人も会心の一発は幻となったが、感覚は良い。勢いそのままに敵地へ乗り込む。

中2日でのアウェーは、移動を考えると札幌の方が不利だ。この日の練習では、MF宮沢、深井、金子は別メニューで調整し、疲労回復を優先させていた。ペトロビッチ監督(63)も「選手の疲労状態を考慮しながら、先発や交代を考えてゲームプランをしないといけない」と見据えている。菅は「多少疲労はあるが、若いので」と自らを奮い立たせた。

5月は2勝2分け1敗と勝ち点を重ね、チーム状態は上向いている。今月最後の試合へ「自分たちのサッカーを貫き通せば、負ける相手はいない。しっかり内容も結果も勝って、上位に食い込めるようにしていきたい」と菅。柏戦が終われば、リーグは3週間中断。力を出し切り、順位を浮上させる勝ち点3を手にして、帰って来るつもりだ。【保坂果那】