北海道コンサドーレ札幌の大塚俊介フィジカルコーチ(41)が日本トレーニング指導者協会の優秀研究表彰(一般の部)を受賞した。昨年12月の日本トレーニング指導学会大会での発表が選ばれた。研究テーマは「サッカー選手におけるトレーニング計画と評価について」。「現場のトレーナーが学会で発表することはなかなかない。世の中の人への社会貢献になる」と話す。

21~22年の2シーズン分の札幌トップチームの選手のデータを活用し、試合に向けた練習の強度を分析した。単調にならないことがパフォーマンスにつながるという。J1現役選手を対象にした研究発表は、プロの現場にいる立場だからこそ実現した。

北広島市出身の大塚フィジカルコーチは市立船橋高-国際武道大でプレー。熊本や千葉で同職を務め、15年から札幌入り。16年からGPSデバイスをチームに導入した。当時Jリーグでは先がけだった。日々データを分析、管理しており、その積み重ねが成果となって受賞につながった。

「こういう活動を通してもっともっと全体のレベルを上げていきたい」。日本サッカー界発展のためになればと願っている。【保坂果那】