J2磐田DF鈴木海音(かいと、21)に大役が回ってくる可能性が出てきた。12日の今季最終戦はアウェーで栃木と対戦する。同試合でDF伊藤槙人(31)が累積警告で出場停止。若きストッパーが代役の筆頭候補に挙がった。次戦は勝利した上で、勝ち点1差で追っている2位清水が引き分け以下で順位が入れ替わる。逆転でのJ1自動昇格へ勝ち点3だけが求められる一戦に向け、「毎試合出る準備だけはしてきた」と表情を引き締めた。
くしくも、相手は昨季まで期限付き移籍で在籍していた古巣の栃木。相手選手の長所や短所は熟知している。鈴木海自身の特徴も相手から把握されているが、「成長した姿を見せられるか。あまり考えすぎずに思い切りやりたい」と意気込んだ。
栃木で親しかった選手からは既に連絡がきたと明かし、試合前からの情報戦は始まっている。出場すれば、8月のアウェー町田戦以来12試合ぶり。くすぶっていた気持ちをピッチで体現するつもりだ。鈴木海は「悔しい思いをぶつけるチャンスだと思っている」。次戦はチームの勝利が最優先だが、自身の存在価値を示す絶好の舞台。無失点で抑えることだけを見据えている。
J1自動昇格は他力だが、勝たなければその道も途絶える。鈴木海は「結果にこだわりたい」と語気を強めた。パリ五輪世代の若きストッパーは勝利のために体を張る。【神谷亮磨】



