1年でプレミアリーグ(L)復帰を目指すジュビロ磐田U-18がホームで浜名に2-0で勝利した。前半3分、MF高沢海志(2年)の先制ゴールで突破口を開くと、後半45分には途中出場のFW岡田幸成(3年)が頭で合わせて追加点。相手の反撃を抑え、開幕から2試合連続で完封勝利を収めた。清水ユースは3-0で四日市中央工(三重)に今季初勝利。藤枝東、藤枝明誠も勝ち点3を積み上げた。

磐田U-18の2年生ボランチ高沢が、開始3分で圧倒的な存在感を放った。右サイドからドリブルで駆け上がると中央に切り込み、ゴール右斜め45度からミドルシュート。ボールはそのままゴールに吸い込まれ今季初得点。チームを開幕2連勝に導く先制点を挙げ「打った瞬間、最高の感触でした」と満面の笑みを見せた。守ってはDF陣との好連係で、相手シュートを前半ゼロ、後半3本に抑え込んだ。

昨年は1年生ながらプレミアLの静岡学園戦でリーグ戦デビュー。しかし、ほろ苦いものだった。1-0の後半44分から途中出場するも、ロスタイムに2点を献上し逆転負けを喫した。「終盤の戦い方を学んだ。今日は落ち着いて、最後まで考えながらプレーできたと思う」。苦い経験を生かして堅守を見せつけた。

今季から指揮を執るクラブOBで元日本代表の西紀寛監督(43)は、2試合連続無失点の守備について「最後まで止まらず、声もつながっていた」と及第点を与えた。一方で「ゲームの進め方や技術力はまだまだ」と課題を口にした。

開幕戦で清水ユースを撃破した相手を沈め、開幕から2連勝。年代最高峰のプレミアLに1年で復帰を目指すチームの次戦は20日、名古屋U-18Bと対戦する。高沢は「自分たちの、つなぐサッカーを出し切り、次もチームに貢献したい」と力を込めた。【山口昌久】

■浜名、ミスで乗れず

浜名はJリーグ下部組織を連続撃破とはならなかった。内藤康貴監督(44)は「課題がたくさん出た試合。ミスも多くリズムに乗れなかった。まだ2試合、これから」と、選手の奮起を期待した。主将のMF縣大翔(3年)は「くやしい。相手の守りに一体感を感じた」と振り返った。次戦は1月の新人戦準決勝で勝利した藤枝東と対戦。「しっかり修正し、次こそ勝ち切りたい」と意欲を示した。