決めたのは、流れの中から右足! 走り込んでズドン! J3福島ユナイテッドFCのFWカズ(三浦知良)が、異次元の59歳194日でゴールを決めた。
東北2部いわき古河FC戦に先発出場し、公式戦1351日ぶり得点。22年11月12日、JFL鈴鹿時代のFC大阪戦以来となった。
キングは先発出場。キャプテンマークを巻いて前半から駆け回った。リーグ戦では前半20分あたりで“お役ご免”となってきたが、加入後初めてハーフタイムも越えて出場。すると4-0の後半7分だ。移籍後初ゴールを、ついに決めた。
ストライカーの嗅覚(きゅうかく)がうずいた。体も動いた。当初、ゴール真っ正面のペナルティーアークで折り返しを待っていたカズだが、右サイドをMF永長鷹虎(23)が破って3人をかわす突破を見るや、猛然とダッシュした。
完全にボールを見てカバーに追われたDFの背後に勇躍、走り込む。マイナスのクロスに密集の中で誰よりも先に反応した。守備2人の間に割って入って、勢いよく右足ダイレクトでゴールに打ち込む。美しい崩しを力強くフィニッシュした。
36歳下の永長に駆け寄って殊勲をたたえると、感謝し、満面の笑みで左指を夜空に突き上げた。次々と祝福に寄ってくるチームメートたち。大勢が決した後のチーム5点目ながら、価値は計り知れない。代名詞の「カズダンス」こそ、このステージでは封印したものの、控え組も含めて全員がつくった歓喜の渦に吸い込まれた。また1つ、伝説をつくった。
健在。雨中のナイターで気温も25度ほどまで下がっていたとはいえ、退いた後半10分まで55分間もプレーした。他にもチャンスはあり、沸かせていた中で、ボールもマークも集まっていた中で、約3年8カ月ぶりのゴール。来年2月に還暦を迎える世界的レジェンドが7-0の大勝に貢献。ギネス級のゴールで天皇杯(8月19日開幕)出場権を獲得した。
試合後、クラブを通じで歓喜のコメントも発表している。
-ゴールを振り返って
後半にさらに点を取ると意気込んでいた中で、永長選手がすべて演出してくれました。押し込んだ形でしたが、そこに入っていることが大事ですので、いいところに入れたと思います。後半が始まる前に、永長選手にアシストをして欲しいと言い、その通りにしてもらえたので、本当に感謝してます。
監督を含め、あの時間まで出場させてもらった期待に応えたかったですし、何よりもゴールした時に、大差がついた状況でも、選手、スタッフ、サポーターが1つのゴールをあれだけ喜び合えたことはとても嬉しかったです。



