日本が前回準優勝のクロアチアにPK戦で敗れ、史上初の8強進出はかなわなかった。

決勝トーナメント1回戦でPK戦は10年南アフリカ大会のパラグアイ戦(0-0=PK3-5)以来。森保ジャパンでは62試合目で初のPK戦だった。

日本は「蹴りたい人から蹴っていく」(遠藤航)形で、キッカーの順番を決めた。コイントスの結果、日本は先攻、さらにゴール裏には日本サポーターが陣取るサイドでの勝負となった。

1番手は南野拓実。ボールをセット後も視線を下に落としながら、シュート体勢に入った。ゴール右を狙ったが、GKリバコビッチにがっちり止められた。

クロアチアはブラシッチが決め、日本の2番手は三笘薫。ゴール左に打ち込んだが、再びGKに止められた。一気に劣勢になった。

クロアチアの2番手ブロゾビッチが決め、日本の3番手の浅野拓磨も決めて1-2。続くクロアチアの3番手が左ポストに弾かれて、逆襲モードが漂う。

だが、4番手の吉田麻也がゴール左に転がしたボールはGKの腕の中に。続くパシャリッチに決められて、1-3で勝負は決した。

権田は「僕らはベスト8に行くところを目指していたので、そのためには僕自身がもう1つやらないと(止めないと)いけなかった。そこの差だと思う」と言葉を絞り出した。

先発出場した長友佑都は「勇気を持ってPKを蹴った選手たちをたたえてほしい」と願った。

遠藤は「PKは、しょうがない。蹴った選手を責めることはできない。あそこでPK戦になってしまったことが敗因なのかな」とおもんぱかった。