欧州の各メディアは、国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会の調査部門がまとめた報告書で、ブラッター会長とプラティニ副会長に対し、永久活動停止処分を含めた厳罰を求める内容を盛り込んでいると報じた。

 ブラッター、プラティニ両氏は2011年の200万スイスフラン(約2億4000万円)の金銭授受を認めてはいるが、ともに不正はなかったと主張した。しかし、極めて重い処分の可能性について、英紙ガーディアン(電子版)はブラッター氏が再選された同年のFIFA会長選で、この授受が「賄賂」と認定されたことを意味すると分析した。

 両氏は金銭授受に不法の疑いがあるとして、10月に90日間の暫定活動停止処分を受けた。倫理委の裁定部門は、報告書を基に12月に最終的な処分を決め、公表する見通しだ。

 新たな処分が確定すれば、会長選に立候補したプラティニ氏は撤退を余儀なくされることが見込まれる。ドイツ紙ウェルトは、ブラッター氏について永久活動停止、または10年間の活動停止の可能性があるとしている。