DF長友佑都が0-0からのPK戦の最終キッカーで見事に決め、インテルミラノが3部のポルデノーレに辛勝して8強進出を決めた。

 長友はPK戦で4-4となった7番手でキック。直前にフェイントを入れて相手GKの動きを見極め、右へ飛んだ後のゴール左へ右足で冷静に蹴り込み決着を付けた。

 以下は長友との一問一答。

 -見事な決勝ゴールでしたね。

 長友 冷静にキーパーを最後まで見て決められたかなと思います。2年前にもユーベ戦で決めてたんで冷静に決められたかなと思います。

 -最初から7番目に蹴るというのは決まってたんですか?

 長友 いや5番まで決まってて、6番7番は自分たちで決めて。

 -じゃ志願して?

 長友 そうですね。蹴るっていう感じで」

 -今日愛梨さんのお誕生日なんですけれど、愛妻へのバースデー弾?

 長友 結果的にバースデー弾になったのかどうかわかんないですけど、ちゃんと決められて、チームも勝てたんでね、かなり苦戦して、なかなか3部相手でも全員が下がってディフェンスをやられるとなかなか厳しいし、あれだけのチャンスをはずし続ければサッカーは勝てないかなと思いますね。

 -サイドバックでサントンだけじゃないですけど、またレギュラー争いが続いてますけれども、サントン選手のいいところというのはどういうところだと思いますか?

 長友 190(センチ)くらいの身長で、右足も左足もかなりクオリティーが高い。彼は怪我をかなりしててなかなか試合に出れない、絡めないことが多かったですけど、実際には相当高いレベルを持ち、いい選手だなと見てて思いますよ。ダルベルトは別で、スピードがあって、セリエAに慣れてる途中ではありますけどね。彼らのポテンシャルは僕よりも上なので、僕は何で勝負して行くのかというのを自分の中で、しっかり考えて、やっぱり取り組んでいかないと試合には出れないですよね。

 -試合中監督から指示を受けてたみたいですけど

 長友 最初、上がってたんですけど、結局相手が、全員引いて中途半端に僕らが上がったところでカウンター仕掛けるっていうのをちょっと狙ってたんでね、監督はスリーバック、シュクリニアルとラノッキアと僕でスリーバックにしてカンセロとかダルベルトをちょっと上げてという形で、だから、上がりは抑えてました。

 -リーグ戦でもコンディションは悪くないんですか?

 長友 コンデションはずっと良かったんで、ただ代表明けにサントンが出て、それから彼がいいプレイをしてるんで、チームも勝ってますし、4試合出れてないですけど、自分の中では悪くて出れてないっていう感覚じゃなくて、コンディションも良くて、プレーもここ数年の中では自分の中ではすごい満足まではいかないですけど、しっかりと出来てたなっていうのもあります。

 -チーム全体がいろんな選手で回していかないといけないという感じ。

 長友 今1位にいるチームで、開幕から負けてないし、そんなチームでシーズン通して戦うためには11人だけでは戦えないんで、こうやってコンディションのいい選手がいて、チームが勝っていく中で、自分もそこに絡んでいければというところで、焦りはないですけどね。やることやってっていう、いつも変わらない仕事をやるだけです。

 -その先にワールドカップがあります。抽選からちょっと時間が経ったんですけど、当たる3チームについての印象、抱負をちょっと聞かせてください。

 長友 3チームというか、どこに入っても僕たちより全チームが格上だったんで、ただポーランドもそうだし、セネガルもそうだし、コロンビアもそうだし、僕は特にマッチアップする選手がすごい強烈な選手がいるんで、(クアドラードや)自分がワールドカップのピッチに立ったら、彼らと勝負しなきゃいけないんで、ごまかしがきかないというか、フィジカルも100%で行って、勝負できるか出来ないかっていうくらいのレベルの選手たちなんで、それをイメージしながらワールドカップに向けて体を作っていきたいなっていう強い気持ちはあります。(西村明美通信員)