ドイツ・サッカー連盟は24日、ヘルタ戦での肘打ちにより一発退場となったフランクフルトのMF長谷部誠(34)に対し、今季リーグ戦の残り3試合を出場停止とする処分を科したと発表した。

 長谷部への出場停止処分は4試合だが、このうち1試合は今年の12月31日までの執行猶予期間がつく。

 長谷部にとっても、チームにとっても、痛い離脱となった。日本代表で主将を務めている長谷部がワールドカップ(W杯)のメンバーから外れる可能性は極めて低い。5月18日に同30日のガーナ戦(日産ス)に向けた代表メンバー約30人弱が発表されるが、それまで西野新監督に3試合あったクラブでのアピールの場が消滅。ドイツ杯決勝Bミュンヘン戦が行われる同19日までの約1カ月、実戦をこなすことができなくなった。

 7位のフランクフルトは残り3試合で来季の欧州CL出場権(4位以内)の可能性が低くなったものの、欧州リーグ出場権(6位以内)は射程圏。守備的MFとセンターバックをこなし、試合中にフォーメーションを変えられるキーマンだった長谷部の離脱は大きな痛手となった。