ベティスからアラベスに移籍することが決まった日本代表MF乾貴士(30)が24日、移籍決定後、初めての肉声を発した。

アジア杯UAE大会の準々決勝ベトナム戦に出場後、取材エリアで対応。「ベティスには半年しかいられなかったので、悔しさを感じています」と素直な感情を口にし「悔しい移籍ですけど、試合に出たい意欲の方が強かった。アラベスでも、まだ試合に出られるか分からないですけど。それでもチャンス。話をもらって、ありがたかった。いい形のチャレンジとは言えないかもしれないけど、試合に出るために踏ん張っていきたい」と決意を口にした。

移籍の期間は、今季終了までの半年間。マネジメント事務所SARCLEを通じてもコメントを発表し「このたび、リーガエスパニョーラのデポルティボ・アラベスにレンタル移籍することになりました。ベティスでは監督、チームメートにも恵まれ、刺激のある毎日を過ごすことができました。目に見える結果を出す前に移籍することに悔しさはありますが、アラベスが僕のプレーを評価し、求めてくれたことに応えるために全力を尽くしたいと思います。大好きなリーガエスパニョーラで3チーム目、新しいサッカーに触れて思いっきり楽しみ、また成長したいと思っています! アジア杯開催中の発表となりましたが、今は日本代表としてアジア杯で優勝することに集中しています。引き続き応援よろしくお願いいたします」と抱負を語っている。

乾は昨夏、エイバルからベティスへ移籍したが、リーグ前半戦は8試合の出場にとどまっていた。新天地のアラベスは現在リーグ5位と好調。しかし、主力MFイバイ・ゴメスのビルバオ移籍や、MFホニー・ロドリゲスの負傷離脱で、前線の補強が急務となっていたことから、日本を代表する左サイドアタッカーの乾に白羽の矢を立てていた。