【ヒューストン(米国)=岡崎悠利】レアル・マドリードに所属する日本代表FW久保建英(18)が、プレシーズンマッチとなる今大会の初戦、バイエルン・ミュンヘン戦でデビューを果たした。世界最高峰クラブの1つと言われる同チームのトップチームの1人として、日本人選手が試合に出場したのは初めて。

背番号26を付け、後半開始からピッチに入った。4-3-3-システムの左インサイドハーフに入った久保は、時には4-2-3-1ぎみのトップ下に上がってチャンスをうかがった。スルーパスから決定機をつくるなど、冷静かつ堂々としたプレーは光った。

試合後の一問一答は次の通り。

-率直な感想は?

久保 試合前は雰囲気とか感じて。時間がたつにつれて現実になってきたというか。でも、ピッチに立ったらもうやるしかないので、自分にできることやったのかな。

-サイドハーフ。本職より少し後ろ。ジダン監督から言われていたことや意識したことは?

久保 押し込めた時は積極的に仕掛けるように、また押し込めない時は1タッチ、2タッチでさばいて前に上がってくれと。あとはチームとしていろいろやったけど、もっとやらないといけないと思うけど最低限だったかな。

-(後半39分のFKで主審に何かアピールした)カベの場面は?

久保 そうですね、いや、近かったので。

-残り2試合で、どんなプレーを見せたいか?

久保 1試合やって感触はつかめたので、もっと積極的にアピールしていければいいかなと思う。

-トップチームでの練習を実際にやっていて感じることは?

久保 世界のトップレベルのクラブなので、みんな当たり前のように速いし、当たり前のようにうまいですけど。それで一喜一憂せずに、それを自分が当たり前にしていかないといけない。周りがなんと言おうと自分がしっかり静観しながら、ゆっくり焦らずに徐々に上がっていければいい。

-高い壁に挑戦するのを楽しめる選手だと思うが?

久保 ピッチ内でのプレッシャーはないけど、たくさん人が来たり、試合前にこっちばっかりにカメラ向いてると、結構、周りからもいい目でみられないと思うので。自分がもっとビッグな選手になれるまで、ちょっと控えてもらえたらうれしいなと思います。