マジョルカでプレーするMF久保建英(18)は、バルセロナFWメッシと並び、今季のスペイン1部リーグの1試合平均ドリブル成功数がトップであると、スペイン紙アスが31日に改めて伝えている。

同紙は久保について「ラ・マシア(バルセロナの下部組織)で進歩し始めた時、タケ・クボはすぐに日本のメッシと名付けられた」と紹介した。データ会社「アレビア・アナリティックス」のデータを用い、久保がメッシと並び1000分以上出場した選手の中で、1試合平均のドリブル成功数トップとなる5・4回を記録していると伝えている。

久保は「日本のメッシ」というあだ名をつけられていることについて「あんなにも素晴らしい選手と比較されるのは好きではないが、今後も仕事に取り組み続けるつもりだ」と答えていた。

今年4月に受けたアス紙のインタビューでメッシについて問われると「彼はサッカー選手になりたい多くの若者や現役選手、身長があまり高くなく、ドリブルと優れたボール扱いが主な特徴である僕や多くの左利きの選手にとっての模範だよ。メッシはそのトップ。僕は小さい頃、彼のビデオをよく見ていた」と明かした。

データ会社「オプタ」でも、被ファウル数10位(45回)、タックル成功数27位(16回)、ゴールに直結する可能性のある決定的なパス数29位(20回)、インターセプト数30位(16回)、好クロス数31位(7本)、シュート数33位(28本)と、久保の好データを紹介している。

同紙は両者の比較に「身長、ショートドリブル、爆発力、垂直性、視野の広さ、シルクのような左足など、類似点は一目瞭然だ」と報道。「日本のメッシ」である由縁を紹介した。

久保は来月半ばのリーグ戦再開初戦、ホームで古巣のバルセロナ、そしてメッシと昨年12月以来となる2度目の対戦を迎える。

(高橋智行通信員)