パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペ(21)、ドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(19)、レンヌのU-21フランス代表Mエドゥアルド・カマヴィンガ(17)、レーバークーゼンのドイツ代表MFカイ・ハフェルツ(21)が現在、レアル・マドリードの獲得候補に挙がっている。

しかし、今夏はRマドリードが新型コロナウイルスの影響を財政面に受けている。そのため4選手がRマドリード入団を希望する場合、来季も現所属クラブで1年間待つ必要があるとスペイン紙マルカが8日に報じている。

同紙によると、Rマドリードは今夏、大幅な収入減を予想しているため、2億ユーロ(約240億円)の節約を計画しているとのこと。そのため今夏は選手放出の仕事に専念すると見られている。

今冬ドルトムントに入団したばかりのハーランド以外の3選手はともに所属クラブから契約更新を迫られている状況であるという。その中でRマドリード入団を望むエムバペとカマヴィンガは所属クラブとの契約が22年で切れるものの、現時点で延長を拒んでいる。

エムバペは移籍に関して慌てている様子はなく、あと2年で契約が切れるため、今後将来を自由に選択できると考えているとのこと。また、Rマドリードもパリ・サンジェルマンに対して間違った動きをすることを望んでいない。

ハーランドはもう1年ドルトムントでプレーすることを望んでいるが、マンチェスター・ユナイテッドが獲得に向け強く動いている。

カマヴィンガについてはレンヌが契約延長を望む一方、移籍金として6000万ユーロ(約72億円)の値をつけている。

エムバペ、カマヴィンガ同様にRマドリード入団を希望するハフェルツには現在、多くのオファーが殺到中。その中でチェルシーが契約に向けて力を注いでいるとのことだ。

また、マルカ紙はRマドリードは今夏の選手放出に関して、すでにDFハビ・サンチェスをバリャドリード、DFアクラフ・ハキミをインテルミラノに売却しており、次のターゲットはそれぞれアーセナルとグラナダに期限付き移籍中のMFダニ・セバージョスとDFヘスース・バジェホであると伝えている。

セバージョスについてアーセナルが獲得を希望しているほか、バレンシアやベティスも狙っている。移籍金は約2500万ユーロ(約30億円)と見積もられている。バジェホについてはトップチーム復帰の可能性があるほか、ドイツのクラブが興味を持っている。

多くのオファーが舞い込んでいるMF久保建英について、Rマドリードは期限付き移籍以外で出すことを考えておらず、移籍先として出場時間を確保できるスペイン1部のクラブが最有力候補になっている。(高橋智行通信員)