久保ビリャレアル移籍決定的 レベルアップの道選択

スペイン1部レアル・マドリードが保有権を持つ日本代表MF久保建英(19)が来季、ビリャレアルへ期限付き移籍することが6日、決定的となった。契約は1年。

ビリャレアルは年俸とレンタル料を合わせ、500万ユーロ(約6億2500万円)を支払う。王者Rマドリードへの帰還を最大の目標とし、より力のあるクラブを新天地に決めた。

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久保の新天地がビリャレアルで決定的となった。リーグ5位で、欧州リーグ(EL)の出場権を獲得。スペイン代表にも4選手を輩出した有力チームだ。00年シーズン以降で2部降格は1度だけで、すぐに昇格した13年シーズン以降は18年を除いて6位以内に入っている。フランス1部パリ・サンジェルマンやプレミアリーグのアーセナルで監督経験を持つウナイ・エメリ新監督の就任が決まっている。

ビリャレアルは大黒柱だったMFカソルラが退団した。新たな攻撃のカードを探していたチームにあって、新指揮官は4-2-3-1を軸に持ちながらも複数のシステムを使い分ける戦術家。右ウイングに加えてトップ下など複数ポジションをこなせる19歳の存在は魅力だった。

久保はスペイン1年目となった19-20年シーズン、マジョルカで4得点4アシスト。チームは2部降格が決まったものの、守勢に回る試合が続く中で数字を残した。アトレチコ・マドリードといった強豪相手にも引けを取らなかった19歳にオファーが殺到。セリエAのACミランといったビッグクラブも動いた中、着実なステップを踏む選択をした。

マジョルカ時代は試合を通して守勢に回る時間が多かった。プレスのかけ方や位置取りなど守備の精度を上げながら、少ない攻撃の機会を生かして評価を上げてきた。クラブのレベルが上がることで攻撃の時間も増え、長所であるドリブルやトリッキーなパスで見せ場が増えることは間違いない。一方で、ポジション争いも激しさを増すことになる。スペインリーグを制し、世界最高峰の選手がそろうRマドリード。そこで必要とされる存在になるため、ビリャレアルで新たな競争に挑む。

 

◆ビリャレアル 1923年創立。本拠地はバレンシア州ビリャレアル、ホームスタジアムはエル・マドリガル(2万4890人収容)。98年に初めて1部に所属、過去最高順位は2位。ビリャレアルはスペイン語で「王の町」という意味で、クラブのエンブレムに王冠のデザインが入っている。クラブカラーは黄。