セビリアからの期限付き移籍で今季、乾貴士と武藤嘉紀がプレーするエイバルに所属するU-21スペイン代表FWブライアン・ヒル(20)に対して、バルセロナが興味を示しているとスペイン紙アス電子版が10日に報じている。

同紙は、バルセロナのアンダルシア州担当のスカウトマン、ヘルマン・バジャ“マニ”氏がスペインのラジオ局カデナ・セルで、ブライアン・ヒルについて言及したもようを伝えた。

「現在、スペインで最高の選手はブライアン・ヒルだ。彼はネイマールが備えているものをいくつも持っている。彼の特徴は並外れて素晴らしいポリバレントな選手であり、サイドバック、MF、左ウイングでプレーできることだ。私はすでに、ブライアン・ヒルのことを念頭に置いている(バルセロナの強化担当責任者)ラモン・プラネスと話をしている」と、クラブ内で興味を持たれていることを明かしていた。

ヘルマン・バジャ“マニ”氏は、バルセロナがブライアン・ヒルと契約を結びたいのであれば、すぐに動くべきだと指摘している。

その理由について、「もし今獲得するなら、ヒルの契約解除金は3500万ユーロ(約43億7500万円)だ。しかし、彼がセビリアと契約更新した場合、その金額は1億5000万ユーロ(約187億5000万円)に値上がることになるだろう」と説明した。だが、新型コロナウイルスの影響を大きく受け、深刻な財政難に陥っているバルセロナが獲得に動けるかどうかはわからない状況である。

ブライアン・ヒルは今季、エイバルで公式戦15試合に出場し2得点3アシストを記録している。(高橋智行通信員)