リバプールが4ー2でマンチェスター・ユナイテッドを下し、6位から5位に順位を上げ、来季欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権(4位以内)に望みをつないだ。

前半10分に先制点を許すものの、同34分にCKを起点に最後はジョタが流し込んで追いつき、同ロスタイムにアレクサンダーアーノルドのFKにフィルミノが頭で合わせて勝ち越し。後半2分にもフィルミノが畳み掛ける。味方シュートをGKがはじいたところを押し込んだ。同23分にはラシュフォードに決められ、1点差に迫られるが、後半45分に速攻からサラーがダメ押し弾を奪った。

リバプールは残り3試合で勝ち点60の5位、圏内の4位チェルシーは残り2試合で同64としている。

試合後、クロップ監督は「前半で2-1としたこと、セットプレーからの2点目は本当に素晴らしかった。やるべきことをやった」と喜んだ。昨季リーグ王者も今季は取りこぼしが多く、優勝争いから脱落。欧州CLでは8強で敗退し、来季の出場権が危ぶまれていた。その後、リーズ、ニューカッスルに引き分けどまりで「負けた気分だった」と振り返る。「来季の欧州CLに出るには、すべての試合に勝つことだけ」という中で、難敵マンチェスターUを敵地で下したのは大きかった。

同監督にとって、マンチェスターUの本拠地オールド・トラフォードでの初勝利だ。「そのタイミングがいい。今日こそ、それが必要だった。難しいことだと知っていたし、だから時間がかかった。でも今夜は(勝利に)ふさわしい」と話した。

この試合は当初2日に予定されていたが、当日に欧州スーパーリーグ構想に端を発するマンチェスターUファンの抗議活動が起き、延期されたもの。この日の試合前にも、一部のファンによる騒動が起こり、リバプールは移動用のバスを変更せざるを得なかったが、クロップ監督は「警察の尽力もあって、我々や試合への準備が邪魔されることはなかった」としている。