チェルシーが、15日のFA杯決勝で敗れたレスターを相手に雪辱を果たした。

前半から押し気味に試合を進め、何度も好機をつくった。後半2分には左ウイングバック・チルウェルの右CKが流れてきたところに詰めたDFリュディガーが、左太ももにボールを当てて押し込んで先制。同21分にはFWウェルナーが得たPKを、MFジョルジーニョが落ち着いて決めた。

最後は1点差に詰め寄られたが、逃げ切って勝ち点3を奪った。これでレスターを抜いて3位に浮上。今季リーグ最終戦(23日アストンビラ戦)を残し、来季欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権(4位以内)確保へ大きく近づいた。

チェルシーのトゥヘル監督は「素晴らしいパフォーマンスだった」と選手をたたえた上で「まだ仕事は終わってない。あと2試合(今季リーグ最終戦および29日欧州CL決勝)残っている」と気を引き締めなおした。

この日は約8000人のファンがチェルシーの本拠地スタンフォードブリッジに観戦に訪れた。同会場での有観客試合は昨年12月以来で、トゥヘル監督の就任後は初。トゥヘル監督は「ファンがいると全然違う。試合のペース、スピード、勝利への飢え、気持ち…とてつもなく力強いパフォーマンスだった。ファンの前でこのような試合を見せられたことがとてもうれしい」とサポーターの存在がチームを後押ししたと説明していた。