今季からブンデスリーガ1部に昇格するボーフムは23日、セルビア1部パルチザンを退団し、無所属だった日本代表FW浅野拓磨(26)を獲得したと発表した。2024年6月までの3年契約となる。

ボーフムに所属する日本出身選手は小野伸二、チョン・テセ、乾貴士、田坂祐介に次いで5人目。同クラブの強化部長は「彼は国際経験豊富で、ブンデスリーガもドイツのこともよく知っている。自在な攻撃力を持ち、ゴールを奪う危険な選手」などとコメント。日本代表でW杯アジア2次予選を戦っていたため、7月上旬までは特別休暇を与えているとした。

浅野は自身のブログで新天地が決まったことを報告。「再びブンデスリーガの舞台でプレーできることを楽しみにしています。引き続き成長に向けて全力で頑張りたいと思います。『感謝。』」などとつづった。16年夏にアーセナルへ移籍し、レンタルで当時ブンデス2部のシュツットガルトへ期限付き移籍。2年過ごした後、同1部ハノーバーで1シーズンを過ごしており、再びドイツに舞台を移すことになった。

浅野は19年夏、パルチザンと22年までの3年契約を結んだ。今季リーグ戦で18得点と大活躍していたが、繰り返しクラブから給料の未払いがあったことを理由に契約を解除。5月2日、自身のブログに「クラブからのリスペクトを感じられなくなった」と記し、退団していた。

◆浅野拓磨(あさの・たくま)1994年(平6)11月10日、三重・菰野(こもの)町生まれ。三重・四日市中央工から13年に広島入りし、J1通算58試合12得点。16年夏にプレミアリーグのアーセナルへ移籍し、レンタル移籍でシュツットガルト、ハノーバーでプレー。19年夏にパルチザンへ完全移籍。国際Aマッチ28試合6得点。171センチ、70キロ。