レアル・マドリードがオファー次第で日本代表MF久保建英(21)を今夏放出する可能性があると、スペイン・アス紙が7日に報じた。

同紙は7日の紙面で久保の今季終了までのスペイン3年間の歩みを振り返り、昨季について「さらなる飛躍を求め、より重要度の高いビリャレアルに期限付き移籍し、爆発的な活躍を見せるシーズンになることを予感させた。しかしエメリ監督と合わず、ヘタフェでシーズンを終えることになった。チームを残留に導くゴールを決めたものの、その輝きは断続的だった」と安定したパフォーマンスを発揮できなかったと分析した。

さらに今季については「リーグ戦成績は28試合(先発17試合)、1得点0アシスト。Rマドリードに重要性が低下していることを懸念されており、今夏、疑問符が付く中でチームに戻ることになる」と2年連続で印象的な活躍はできなかったと指摘した。

久保の来季去就について同紙は「現在21歳で契約は24年まで残り、市場価値は750万ユーロ(約10億1000万円)まで下落した。今夏、Rマドリードでプレシーズンを過ごす予定だが、自分の居場所がないことを理解している。彼はEU圏外の選手であり、その3枠はビニシウス、ミリトン、ロドリゴのためのもので、議論の余地はない。そのため来季再び期限付き移籍先を探すことになるが、もし好条件のオファーが届いた場合、Rマドリードは放出を検討するだろう。タケの未来は揺らいでいる…」と売却の可能性があることを示唆した。(高橋智行通信員)