ブライトンの日本代表MF三笘薫(25)が前回王者のリバプールを相手に決勝点を決めた。チームは2-1で勝利し、5回戦に進出した。

7試合連続の先発となった三笘は前半21分、左サイドから前方のFWファーガソンを使ったワンツーで中央へ進入すると、巧みなドリブルで相手をかわしながら左足でシュート。相手選手の伸ばした足に少し当たる形となり、ボールは勢いなくGKアリソンの正面に転がった。

前半30分、リバプールに先制された。カウンターからFWサラーが右サイドを持ち込み前方へスルーパス。走り込んだMFエリオットが右足でシュートすると、GKスティールの右手に当たりながらゴールへと転がった。

対するブライトンも前半39分、左CKからのクリアボールをペナルティーエリア外、DFランプティが右足で抑えたシュート。これが前方にいたDFダンクの足に当たって角度が変わり、ゴールが決まる。1-1の同点となった。

後半10分、三笘が持ち味を発揮した。左サイドで相対するイングランド代表DFアレクサンダーアーノルドとの一騎打ち。ストップモーションから一気に縦へ加速してゴールライン際をドリブルでえぐり、中央へパスを送った。相手にカットされたが、一瞬にしてDF網を切り裂く危険なプレーを見せた。

後半26分には再び左サイドから絶好機をつくった。ロングパスを受けると、ゴール前へ絶妙な右アウトサイドのキックで低いクロスボールを入れた。MFマーチが左足で合わせたが、GKアリソンにセーブされた。

そして後半アディショナルタイム。ペナルティーエリア手前右からのFKの流れからだった。ファーサイドへふわりとしたボールが送られ、中へまたもふわりとしたクロス。そこに三笘がいた。右足アウトサイドでトラップ。右足でキックフェイントで“チョン”と浮かすと、そのまま右足アウトサイドでゴール上へ沈めた。巧みなボールコントロールで複数の相手選手をいなす芸術的な一撃。試合はこのまま終了し、ブライトンは5回戦へと勝ち進んだ。

三笘は21日のレスター戦のスーパーゴールに続く2試合連続得点で、直近の公式戦6試合で4得点1アシストとその勢いは止まらない。