名将ユルゲン・クロップ氏(58)が、今大会から実施されているハイドレーションブレイク(給水タイム)を強烈批判した。前後半の22分ころ3分間のブレークタイムを設ける制度で、選手保護の処置として、FIFA(国際サッカー連盟)が公式導入した。
プレミアリーグ・リバプールで欧州CL(チャンピオンズリーグ)で優勝するなどの実績を残した名将は、地元ドイツの公共放送局ZDFのインタビューに応じ「サッカーはエアコンの効いたオフィスに座っている経営陣に人質にされている。選手たちが猛暑の休憩時間にただじっと立っている姿を見た時、そしてTV広告の時間を合わせるための中断が試合の流れを左右する様子を見た時、私は自分に問いかけるしかなかった。一体W杯は誰のためのものなのか? ファンなのか? 選手なのか? それとも広告主なのか?」とコメントした。
また「W杯の試合は川のように流れていくべきだ。しかし現在は、広告を流すために、試合の中心部にダムを設置している。以前はサッカーが主役だったが、今では広告ショーのための背景音楽に陥る危機に直面している。この制度はスポンサーのために作られた金箔(きんぱく)を施した鳥かごに過ぎない。それでもまるで暑さを防ぐための高貴な剣のように包装されている」と、痛烈批判した。
英メディア「ゴール・ドット・コム」も14日にクロップ氏のコメントを紹介した。「クロップはハイドレーションブレークは選手保護のための措置というより、広告主の利益を目的とした装置だと主張し、現在サッカーが商業的な利害関係によって『人質に取られている』と強く批判した」と報じた。
米国代表のマウリシオ・ポチェッティーノ監督も「私はその制度が好きではない。気候条件が極端な時だけ必要だと思う。スタジアム環境が良い状況であれば、それは不必要だ」と主張している。


