8大会連続8度目のW杯に臨んだ日本(FIFAランキング18位)が、初戦で準優勝3度の強豪オランダ(同8位)と2-2で引き分けた。後半12分にMF中村敬斗(25=スタッド・ランス)の右足シュートで追いつき、1点リードされた後半44分にMF鎌田大地(29=クリスタルパレス)が頭で再び同点とした。F組最大のライバルから勝ち点1を奪取し、まだ見ぬ「最高の景色」へ幸先良くスタート切った。
10年南アフリカ大会1次リーグ以来の対戦となったオランダ。日本は先発メンバーに、GK鈴木彩艶、DFラインは左から伊藤洋輝、谷口彰悟、渡辺剛、ボランチに鎌田大地と佐野海舟、ウイングバックは左に中村敬斗、右に堂安律、2列目のシャドーは左に前田大然、右に久保建英、1トップは上田綺世の11人。森保一監督は、俊足を生かしたプレスに特長がある前田を起用した。
押し込まれた前半、守護神・彩艶がオランダの前に立ちふさがった。3分、FWマレン(ローマ)にゴール前から強烈な右足シュートを打たれたが、鋭い反応でセーブした。同34分にはCKから再びマレンに頭で合わせられたが、ここも正面でキャッチした。
守勢に回った中、日本は前半43分に右からオーバーラップした渡辺がクロスボールを送る。ファーサイドで受けた中村がワントラップから右足を振り抜いた。わずかにゴール左へ外れた。続く同45分、中盤の底から鎌田が右前方に流れた上田へ縦パスを送る。上田はパスを引き込み、右足で直接シュート。ボールは惜しくもゴール右外のサイドネットへかかった。
先発メンバーの平均身長は日本の180・3センチに対し、オランダは186・4センチと6センチ以上も大きい。CKやFKから空中戦を挑まれた中、谷口、渡辺、伊藤の3バックがしっかりと体を寄せて相手シュートの勢いを殺すなど、狙い通りの前半だった。
しかし後半立ち上がり、日本は痛恨の失点を喫した。6分、相手FKからの連続プレーでMFフラフェンベルクがゴール前へクロスボールを送る。前線に残っていたDFファンダイクが左の位置から頭で合わせたボールは、鈴木のセーブは及ばずゴール右隅へ転がった。
日本もすぐに追いつく。後半12分、ペナルティーエリア内左でボールをキープした久保が後方の中村へパス。得意の左の位置から右足を振り抜き、ゴール左隅へ鮮やかなゴールを決めた。国際Aマッチ11点目(26試合)となった。
日本が勢いを取り戻した矢先、痛恨の失点を喫した。後半19分に右からFWシュメルビルに左足シュートを打たれる。これが対角のゴール左隅へと決まり、勝ち越された。
日本は同19分に前田を下げてMF伊東純也を投入。久保を左へ移し、右シャドーに入った。オープンな展開となった中、スピードを生かしたプレーで反撃に出た。
後半35分には右からマイナスの折り返しを上田が右足で狙ったが、GKフェルブルッヘンの正面でキャッチされた。その後も懸命にオランダゴールへ迫った中、後半44分に伊東のクロスボールから小川が頭で合わせたボールは、鎌田に当たりゴールイン。値千金のゴールを奪った。
負傷を抱えていた主将の遠藤航が初戦の3日前にチームから離脱。勝負のため苦渋の決断を下した森保監督だったが、大事な初戦で勝ち点を手にした。
W杯初戦は通算3勝2分け3敗。過去に初戦で勝ち点を取った大会は1次リーグを突破している。
森保監督は「勝てなかったのは残念ですけど、いい結果になりました。選手たちが粘り強く戦ってくれました。準備したものをしっかり出せた」とコメントした。
次戦は20日(日本時間21日午後1時)にメキシコ・モンテレイでチュニジア(同45位)と対戦する。


