【ボストン8日(日本時間9日)=佐藤隆志】フランス(FIFAランキング3位)のディディエ・デシャン監督(57)が、翌日のワールドカップ(W杯)北中米大会準々決勝のモロッコ(同7位)戦に向けて会場のボストン・スタジアムで会見し、チームは万全の態勢を整えていると口にした。
前回大会の準決勝で対戦し、2-0で勝利を収めた相手との再戦となる。デシャン監督は落ち着いた口調で「両チームともに優れた戦力を持っている」とした。
モロッコは前回はダークホース的な存在だったが、今やアフリカを代表する強豪。DFハキミ(パリSG)やFWブライム・ディアス(Rマドリード)といった欧州の強豪クラブで活躍する選手がいる。今年のアフリカ選手権でも50年ぶりの優勝を手にした。
簡単な試合にならないことを想定している。だからこそ「攻撃で効率性を発揮しなければいけない。チャンスが6回あって2回鹿取れないこともあれば、チャンスが2回あって2回取れることもある。効率性を高めることが重要になる」などと話した。
また、ラウンド16のパラグアイ戦で挑発を受け、相手選手のユニホームをつかみ倒したMFオリセ(Bミュンヘン)のイエローカードの取り消しを求めた件について「FIFAから警告は有効だと通知を受けた」と話した。アメリカがトランプ大統領の介入によってバログンの出場停止が猶予になったが、フランス連盟の申し立ては通らなかった。
オリセはモロッコ戦でイエローカードを食らうと、累積で準決勝に出場できなくなる。
今大会のフランスはアルゼンチンと並び、最多の14得点を挙げている。MFチュアメニ(Rマドリード)が筋肉系の負傷を抱えている以外は万全といえそうだ。デシャン監督は「状態は良くなっている。今日の練習に参加するかもしれない。ほかの選手は全員出場ができる」とした。
一方、会見でFWエムバペ(Rマドリード)についての言及はなかった。
そのエムバペはパラグアイ戦後に、同国の女性上院議員のセレステ・アマリージャ氏からXで長文による人種差別的なメッセージを投稿された。それに対しXで「あなたは卑劣な女で、その地位にふさわしくない」などと反論。するとアマリージャ氏はいったん謝罪と投稿を削除した上で、今度はエムバペに謝罪を求めた。フランス連盟を通じて苦情を受けた同国検察当局が捜査に動き出す事態となっている。
2大会ぶりの優勝へ高まる期待の中、フランスはピッチの内外でにぎやかになってきた。


