昨年の日本選手権王者・橋岡優輝(19=日大)は、追い風3・4メートルの参考記録ながら8メートル30をマークした。しかし、慶大1年の酒井由吾(18)に1センチ及ばず、2位で悔しさがにじみ出た。

 飛距離だけなら、日大で指導を受ける森長正樹コーチ(46)の日本記録8メートル25を超えた。それでも「負けたのと追い風参考なので、正直悔しい」と唇をかんだ。

 ただ着実な成長は実感し、自信は深めている。「公認でも(日本記録を)上回れる力は付いてきていると思う」と話す。昨年は日本選手権は8メートル5で制したが、世界選手権の参加標準記録に10センチ及ばず、うれしさは半分だった。

 今の目標は、ジャカルタ・アジア大会(8月)の金メダルと、20歳以下世界記録8メートル35の更新。屈辱を成長の糧としていく。